この辺までくれば、自分の好きな形を作ってみたいと思っていることでしょう。実際に作り始めて、結構、うまくいっている人もいるかも知れません。適性のある人は、かなり速く、上達するものなのです。
それでは、簡単な形から作っていきましょう。まず、「ト音記号」を作ります。
- 最初は大きめに作ってみましょう。慣れてくると、小さいものも作れるようになります。
- 黄色い矢印の方向に曲線の曲がり具合に気を付けながら進めていきます。
- 右手のペンチでワイヤーを支え、左手の動きで曲げるようにします。
- 最後の渦巻きの部分は、2センチ前後の長さを余分に取って、今まで作ってきた方向とは逆に巻いていきます。これには、
- 切断した端から巻いていく方法と、
- 端の部分を直角に曲げ、ここを中心に巻いていって、最後に、曲げた部分を切断するやり方があります。どちらでも、やりやすい方を選んでください。
- 大きさや、素材の太さなどを変えて、たくさん作ってみましょう。
次は自転車です。前の車輪が大きくて、後ろのが小さい、クラシックな自転車です。
- まず、ハンドルの部分を巻きつけます。難しかったら、省略して、簡単な形に変えてかまいません。
- 前輪の中央で、裏側に折り重ねます。まず、鋭角に曲げてからペンチで挟んで、ぴったり合わせます。
- ここで左に曲げて、前輪を作ります。角が丸くならないように、しっかりと曲げてください。
- 円を作る時、フリー・ハンドでは、うまくいかないのなら、90度の向きで、手ごろな丸いものに巻きつけて形を作り、後で正しい位置に曲げるやり方もあります。
- 巻きつける時、円の部分をしっかり押さえないと、ワイヤーが巻き込まれて、車輪が小さくなってしまいます。
- サドルを作ります。
- 向こう側へ折り重ねてから下のほうへ曲げます。
- 前輪の時と同じように。
- 後輪は小さいので形がとりにくいかもしれません。慎重にやりましょう。
- 巻きつけて、余った部分をカット。
- ここに輪を造っておくと、丸カンをいれ、紐を通してペンダントにしたり、安全ピンを繋いでブローチにするのに便利。
写真のサンプルは、1.6mm(#16)のビニールコーティングしたワイヤーを使っています。ビギナーは、1.2mm(#18)くらいのものが作りやすいと思います。コーティングのないワイヤーの場合は、もう1ランク下の0.9mmくらいがいいでしょう。
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